コラム

今月のコラム

2022年05月号

歯科医院経営を考える(533)
~ウロギネコロジー~

デンタル・マネジメント
コンサルティング


稲岡 勲

 前立腺の手術、大腸のポリープ除去等々で入退院を繰り返し、やっと退院してきたら今度は妻が入院することとなり、ばたばたと日が過ぎてタマイニュースの原稿が書けず2か月が過ぎてしまった。毎晩隣の患者のいびきに悩まされ続け、身の回りの問題で右往左往し退院してきたら、ロシアとウクライナが戦争を始めるという事態に突入して世界は大騒ぎである。腸のポリープは幸い手術することなく胃カメラで除去することができたので幸いだったが、妻の方は2人の娘を出産してから子宮を切除しており、その関係で腸が下がってくるという症状で入院することとなった。その時初めてウロギネコロジーという女性のための泌尿器科がある事を知った。現在日本に8院(北海道に1院、関東に3院、名古屋に1院、大阪に1院、博多に1院、鹿児島に1院)しかなく貴重な存在である。「旦那を連れて来い」という院長の指示で大阪の高槻市にある病院を尋ね一緒に院長先生に面談した。院長の説明では、白い糸のようなひもで下がっている腸をつり上げるという。妻はもともと子宮が変形していると言われていた。最初の妊娠は流産しており、長女の出産では、長女の頭にこぶができており、次の長男の時の出産は死産だった。ついで生まれた次女の時は首が曲がっていて出産後医大病院に何回も通院してやっと正常に戻ることができたほどである。苦労して設けた子供であるから大切に育てたつもりである。現在は二人とも2人の子供を産んで近くに住んでいるから感謝、感謝である。人間は自分の身の回りの幸せが一番大切だと思う。何気ない日常の生活の中にこそ幸せがあると思う。その身の回りの幸せを維持するためにも平和を望む。その原点を押さえた上で未来を予測し、危機や災難を予測し、制度や組織を、対外的な関係を築くことが政治指導者の役割であると思う。

 

(つづく)

 

〔タマヰニュース2022年05月号より転載〕