コラム

今月のコラム

2022年08月号

歯科医院経営を考える(536)
~安倍元総理の死に思うこと~

デンタル・マネジメント
コンサルティング


稲岡 勲

 7月8日(金)11時30分安倍元総理大臣が参院選の候補者の応援演説中、奈良市の近鉄大和西大寺駅前のロータリーで暗殺された。12時過ぎ頃から自宅近くの奈良医大病院の上空をヘリコプター3機が飛び交い騒しい1日だった。森友・加計学園、「桜を見る会」の問題で追及を受けたが、1次、2次と合わせて2,822日の総理在任日数となり歴代最長の総理大臣だった。当日の現場写真や解説が多くなされているが、マスコミの報道によれば、犯人は安倍元総理の後ろから自家製の鉄砲で狙い撃ちし、1発目ははずれ、2発目の弾が当たったとされている。その後の奈良医大の教授の説明によれば体の正面の右上から左下に弾が流れて腹腔に血がたまり、出血多量で死亡したとされている。ただ弾は体内になく、体外に出ているという。しかし少なくとも壇上に立っての演説だから、右上から弾が撃ち込まれたというのは理屈が合わない。周囲の警備状況も聞けば聞くほど理解できない内容である。犯人の供述も不可解な内容で今一つ信頼に足る供述に聞こえない。この西大寺駅の周辺には高いビルが立ち、ビルの屋上から狙い撃ちすることほ容易である。当時の警備状況や現場の状況から、別の人間が発砲したということはないのか?徹底した事件の検証が重要だと思う。安倍元総理が長い在任中に会った各国との首脳として、アメリカのトランプ前大統領、ロシアのプーチン大統領を始め、中国の習近平、インドのモディ首相等々世界の首脳たちとの交流も探かったが、安倍元総理の一番大きな功績はクアッド(Quad日米豪印戦略対話)を主導して成立させたことだと思う。現在中国は南シナ海に進出し、無人島に飛行場施設を次々に建設して近隣諸国との争いが絶えない状況にあり、将来台湾に進出する可能性も濃厚になってきている。シドニーの中国領事館に勤務し、後に家族と共にオーストラリアに亡命した陳用林氏によれば、留学した国には中国のスパイが入り込み、留学生が行う活動を監視し、在外公館の指示で動く中国人留学生には奨学金が補助されるという。中国の留学生が情報収集等いろいろと活動している業態が浮き彫りになってきている。日本では宮崎県に学生の9割が中国人という学校もあり、そこでは毎朝中国国歌が歌われているというが、信じられない実態だ。

 

(つづく)

 

〔タマヰニュース2022年08月号より転載〕